
ジョーが研究所に戻って、はや一週間。その間もジョーは実の母親と過ごした家にちょくちょく戻っていた。
ただ、母親と一緒に過ごすことが出来たのは余りにも短かった…。塞ぎ込む時間が多かった。
「ジョーは又出掛けているのかね?」
「ええ、博士」
「やっと実の母親と一緒に過ごせるようになったのにな…可哀想に」
ギルモア博士やゼロゼロナンバーはジョーの心が気掛かりだった。壊れるのではないのかと…。
でも、ジョーは少しずつだけどちょっとづつ元気を取り戻しつつあった。
(ありがとう、お母さん。産んでくれて…。短い期間、貴方と過ごせたことを宝物として前へと歩んでいきます。)
と思い、再び戦いの中に身を投じていった。